ライブアライブの近未来編に『無法松』という男がいなかったらどうだったろう。
ふとそんなことを考えてしまったので、この思いを文章に綴っておこうと思った。
主人公のアキラにとって兄貴分のキャラとして登場する無法松。戦闘にも参加するし、念力で動く古代バビロニアのロボット魔神『ブリキ大王』を動かす為に、体に鞭を打って根性を見せる姿は令和のこの時代で目にかかることは少ない。
そんな無法松、この近未来編でアキラよりも重要な人物なので紹介しておこう。
昭和生まれのたい焼き屋サン。そして過去は・・・
公園でアキラが敵の集団クルセイダーズに絡まれた時、ハーレーに乗って登場する無法松。公園ではたい焼き屋を営んでいて、収益をアキラが暮らす児童施設のちびっこハウスへ寄付している。優しいあんちゃんだね・・・(涙)
アキラは彼のことを『松』と呼んでいる。
本名は『マツイ ケンイチ』
ちびっこハウスのカズという男の子がクルセイダーズに拐われ、港に追い詰めたアキラと無法松。
アキラがクルセイダーズの心を読んだことで、筑波研究所が事件に関わっていることを突き止める。
筑波研究所の資料から、クルセイダーズの初代リーダーがマツイケンイチ、つまり無法松だったことを知る!!
そして、この研究所のVIPルームににいた陸軍が破壊神を降臨させる計画を練っていることも知ることになる。
思わず『初代リーダーって松じゃねーか!』って呟いちゃったよねw
アキラの父を殺した人物は・・・
近未来編の冒頭でアキラの父親が血を流していた港だ。手前にいるクルセイダーズのスーツ姿が無法松。
陸軍だったアキラの父タダシは、陸軍とクルセイダーズの全面対決になると甚大な被害が及ぶことを予期して、マツイを説得しようと試みる。
それでも説得に応じないマツイに対し、全面対決になるくらいならと銃を構えたタダシだったが、逆に返り討ちにあってしまったわけだ。
昭和の男に無理なんて言葉は通用しねえぜ・・・
陸軍を相手にするには、ブリキ大王が勝機の要となることを信じてブリキ大王に乗り込む無法松。しかし、ブリキ大王を動かすことができない・・・!
ブリキ大王を動かす精神力には集中力が必要とわかり、マタンゴという麻薬のような物を大量に摂取してブリキ大王を起動させる無法松。ちびっこハウスが襲撃されてピンチだったアキラを救ったのは、無法松が動かすブリキ大王でした。
無法松がアキラに残したかったもの
無法松は何も考えずに暴走族集団を率いていたわけじゃない。彼にも思い描く理想の未来像があって、その為に反体制組織を結成する必要があった。
アキラの父親を殺してからはクルセイダーズを脱退し、贖罪の為にちびっこハウスへ寄付をしてアキラのことを見守っている。
何か上手くいかないことがあっても、やり方を変えて考え直し信念を貫く。その無法松の行動や熱いセリフに心動いたプレイヤーは多いはず。きっと、アキラも無法松の信念を肌で感じて惹かれていた一人だと思う。
大量のマタンゴを摂取した反動で、無法松の身体はボロボロだった・・・・。そんなボロボロになってもブリキ大王を動かすド根性が、アキラの心に火を点ける!
最後の最後まで男の中の男だった無法松は、ブリキ大王のコックピットで力尽きる。
アキラの父親を殺してしまったことは、どんなに償っても許してもらえることじゃないと思っていた無法松。それでも、アキラを優しく見守り続け、男の中の男がどんな奴か背中を見せてきた。
そして、確実にアキラは強くなった!
アキラが根性の曲がった男にならないように、熱い生き様を残していくことがせめてもの償いと感じていたのかもしれない・・・・。
無法松と同じくらい熱い男のアキラに感動しっぱなしの近未来編。
ゲームの中の話に収めず、日々の生き方にも熱い気持ちを持って前へ進んでいきたいぜ!
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