
魔王山の洞窟を突き進んでたどり着いた先は、勇者ハッシュが命を落とし、ストレイボウが崩落に巻き込まれた場所だ。
しかし、そこにあるはずのハッシュとストレイボウの亡骸が見当たらない……。
え、ちょっと待て・・・アレ? お二人さん、どこ行っちゃったんですか?
と戸惑う間もなく、ルクレチア城で夜中に見たストレイボウが幻ではない可能性が高まる。
魔王山最奥の魔王像を調べると、真っ赤な文字が浮かび上がり、地下へ続く階段が出現!
この時点でヤバいフラグがバリバリ立ってる感は拭えない。
果たして何が待つのか……?


階段を降りると再び洞窟のような場所へ。さらに進んだ先に出口らしきものが見える。
洞窟を抜けた先は魔王山の山頂だった。
ようやくアリシアを救える!と思って矢先、魔王山の中で聞こえた声が響く。
???『やはり来たか・・・』

姿を現したのは、なんと死んだと思われていたストレイボウ。
崩落に巻き込まれたはずが、実は魔王像の仕掛けに気づき、オルステッドやウラヌスを外へ逃がすフリをしていただけ・・・という衝撃事実が判明する。


ハッシュが死んで哀しみにくれていた時、ストレイボウは魔王像の秘密に気づいたらしい。
この像の下に、さっきオルステッドが辿った隠し通路があることを知ったのだ!
その先にはアリシアがいることも察したのだろう・・・。



崩落による犠牲は自作自演。
どうやら、ストレイボウは密かにアリシア救出を狙っていたようだ。

ストレイボウ『ヒャーッヒャッヒャアア!!』
友の裏切りと爆発する怒り


友として、仲間として共に行動していたストレイボウとは、まるで別人のような不気味な笑い声が響く。
そして、オルステッドを苦しめるために王殺しの罪を着せたと明かす。
何か起こるたびにオルステッドだけが注目され、自分は常に二番手。
それがどれだけ耐えがたいことだったか、怒りを込めて語る。

恐らく、相当な努力を積んでオルステッドを超えようとしてきたのだろう。
オルステッドがいつも自分の上を行く天才剣士であることに嫉妬し続けたストレイボウ。
ずっと抑えていた気持ちが爆発し、怒りや憎しみの言葉が止まらない。

逆転劇を展開するのに相応しいタイミングが今ということなのだろう。
オルステッドの引き立て役に感じていた過去に決別をするため、ストレイボウは全力でオルステッドを倒すつもりだ・・!

赤いオーラを纏い、かつての魔法使いからは想像もつかない殺気を放つ姿はかなりの迫力!!!
怒りと憎しみが爆発したストレイボウが叫ぶ・・・・
ストレイボウ『あの世で俺に詫び続けろオルステッドーーーーッ!!!!』
雷撃アンバーストーム、氷のシルバーファングがオルステッドの剣技を阻む

憎悪を力に変えて挑んでくるストレイボウは、武闘大会の時とまるで別人の覇気だ!!
とは言え、オルステッドだって経験値を積んでいるし、握っている剣もハッシュから受け継いだ勇者の剣だ。
そう簡単にやられるはずがない!

ストレイボウは雷魔法アンバーストームで周囲の地形を雷に変え、追加ダメージを狙うな狡猾なバトルスタイルを取る。
間合いを取りつつも、怒りに狂うストレイボウの魔法攻撃がオルステッドを襲う!
まるで格ゲーのハメ技を喰らっているかのように、HPがゴリゴリ削られる・・・。


必殺技ドラゴンソウル──今こそ決着を!!
剣と魔法の熾烈な戦いの音が魔王山に地鳴りのように響き渡った。
ストレイボウが得意とする氷の魔法シルバーファングで、オルステッドにとどめを刺そうとしてきた!
瀕死に近い状態のオルステッドだったが、ストレイボウも相当なダメージを負っている。
憎しみの闇に染められたストレイボウを倒すなら今しかない!
オルステッドの必殺話ドラゴンソウルをくらえーーーーーーッ!!!!

一直線に放たれる剣気がストレイボウを穿ち、真っ赤なオーラごと破壊する。
や、やったか…?とこちらも息を呑む瞬間・・・。
武闘大会では使っていなかった新必殺技が、友の憎しみを打ち砕いたか……。

ストレイボウは空中で絶叫しながら、バリアが破られるように赤いオーラが消失。
ズシンと落下し、戦いはオルステッドが勝利を収めたかに見えた・・・。
アリシア救出のはずが…信じていた妻の言葉がオルステッドを奈落へ

ストレイボウが真の魔王だったのだろうか・・・・?
魔王山の頂上いたのは、確かにストレイボウだけだった。
もう起き上がらないストレイボウを見ていたら、魔王像の中からアリシアの声が聞こえた・・・・。
安否がわからないままだったアリシアは無事だった!
激しい戦いの後で、一気に安心な気持ちになったオルステッドがアリシアに駆け寄る。
すると、思いもよらない言葉がオルステッドを制止する。


助けに来てくれなかったオルステッド
アリシア『来ないで!』
まさかの拒絶に後退りしてしまうオルステッド・・・。
彼女はオルステッドの姿をほとんど見もせず、なぜ助けに来なかったの?と問い詰める。

これまでの経緯を知らないアリシアからすると、助けを待っていたのにオルステッドは来てくれなかったと思い込んでいるようだ。
そして、次の言葉が必死に戦ってきたオルステッドの心を深く傷つける。
アリシア『ストレイボウは来てくれたわ!』


いつだってアリシアのことを気にかけていた。
だからこうして一人でも助けに来たのに、オルステッドには感謝の言葉すらかけられない。
アリシアはストレイボウのつらかった過去に共感しているようだ。
オルステッドが強い者としていつも輝いていた一方、ストレイボウは報われない苦しみを抱えていた・・・。
アリシア『この人は・・・いつもあなたの陰で苦しんでいたのよ・・・あなたには・・・この人の・・・負ける者の悲しみなどわからないのよッ!!』
そんな言葉を突きつけられるオルステッドの動揺は計り知れない。
ストレイボウがなぜオルステッドより先に助けに来たのか、その背景を知らないで・・・。
そんな絶望的な状況を、さらに奈落の底へと落とす光景を目の当たりにする・・・。

オルステッドが必死に手を伸ばそうとしても、何を言おうとしてもその心には届かない。
憔悴しきったアリシアは、ストレイボウに向けて深い慈しみを語りかけた。
アリシア『ストレイボウ・・・もう何も苦しむことはないわ・・・私が・・・ずっと一緒にいてあげる!』
そう言って短剣で自らの腹を深く刺した・・・。
う、うそ・・・何のためにここまでやってきたのよ・・・。
信じて突き進んだ末に“何も残されない”虚無

武闘大会の後、城のテラスで過ごしたアリシアと過ごした蜜月の時を思い出す・・・。
そっと手を取り合った日々・・・あの幸せが遠い昔のことのように感じられる。


目の前には、ストレイボウの亡骸に寄り添うアリシアの冷たくなっていく体。
ハッシュやウラヌスが示してくれた人を信じる大切さも、今は痛ましいほど空虚だ。


ルクレチア王国で魔王呼ばわりされながらも、愛する姫を救うために戦ってきたのに・・・。
その結果がこれだというのか・・・?

勇者から魔王へ・・・
絶望の底へと落ちゆくオルステッド。
かつて仲間と信じてきたストレイボウに憎まれ、愛したアリシアには拒絶された。
さらにはハッシュとウラヌスの死さえ無駄になったかのように感じられる。
オルステッド『私には・・・もう何も残されてはいない・・・』
無情な言葉が漏れ落ちる。
血に染まる魔王山の頂で、すべてを失った勇者が膝をつく。


帰る所も、愛する人も、信じるものさえも失ってしまった・・・。
アリシアを攫った魔王は何処にもいなかった。
そして・・・
ここにオルステッドの心が闇に堕ちる瞬間が生まれる・・・。

虚ろな表情をしたまま、ゆっくりと立ち上がり魔王像を見つめる・・・。
オルステッド『この私が魔王となり・・・自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやる・・・。』
かつて勇者と呼ばれた男が、ついに絶望の化身へと成り果てる瞬間だった。
静かに燃え上がる怒りと憎しみの中、オルステッドは自らをこう呼ぶ・・・
わが名は・・・魔王オディオ・・・!
• 魔王山の頂上で実は生存していたストレイボウを見たオルステッドは、思いがけぬ対立に身を投じる。ストレイボウは魔王像の仕掛けを利用して先にアリシアを救おうとし、オルステッドを欺く策を講じていたことが明かされる。
• アリシアは先に来たストレイボウが真の救い主だと信じ込み、あとから駆けつけたオルステッドを冷たく拒絶する。拒絶と衝突の末にアリシアが自ら命を断つ。オルステッドは仲間にも愛する人にも背かれた絶望に陥る。
• 血塗られた頂上で王殺しの過去や妻の裏切りが重なり、オルステッドは憎悪を煮えたぎらせる。激闘の果てに彼は真の魔王として目覚め、すべてを失った心で魔王オディオへと変貌を遂げる。