
坊ちゃんが目を覚ましたら、もう父であるテオ将軍の姿はどこにもなかった。
グレミオが早朝から笑顔で起こしてくれたものの、正直起きたくなかった……。
父上がもう北方の守備に出発してしまったなんて、ちょっと寂しい気も。
だけど、のんびりしている暇はない。
イヤ〜な感じの近衛隊隊長クレイズのところへ向かい、本日から初任務をこなさないといけないのだ。
行きたくない〜!と床をゴロゴロしたい気持ちを抑えつつ、坊ちゃんは起床後の支度を済ませる。
任務の内容は明らかにされていないけど、清風山にいる山賊退治かトラン湖の化け物退治かもしれない。

玄関で待っていたパーンは、どうやら“体を張る仕事”を期待している様子。
一方、クレオはパーンの浮かれ具合を横でやや呆れ気味に見つめ、落ち着いた態度を崩さない。
そこへテッドもやって来て、仲間が揃ったところで坊ちゃんは城へ向かおうと腰を上げた。
とりあえずみんなで城へ向かうけど、せっかくだからグレッグミンスターの街がどんなところか寄り道してからにするね!
グレッグミンスターの華やかな街並み

この美しいグレッグミンスターの街並みも、7年前の継承戦争で荒れ果ててしまったらしい。
ここまで立て直したのが、皇帝バルバロッサだ。
人々はその偉大な皇帝の功績を称えているが、一方で最近の帝国には不満の声がちらほら聞こえる。
税金が以前より高くなって、帝都に仕えない庶民の生活は苦しくなっているようだ・・・。
テオとソニアの関係は・・・

テオ・マクドール邸から近いところに、帝国五将軍の一人ソニア・シューレンの家がある。
坊ちゃん一行は、近くにある将軍ソニア・シューレンの屋敷へ立ち寄ることに。
ソニア『そうか。テオ様は、もう北へ向かわれたか。』
ソニアはテオが北へ向かうことを知っているんだね。
テオが北方へ向かったことを知っていて少し沈んだ様子。


さらに屋敷の部屋を覗いたところ、ソニアの日記にはテオとのささやかな時間について書かれていた。
テオ様は、もう北方へと旅立たれた。
昨晩はひと時ではあったが、あの人と過ごせたことを、嬉しく思う
ん!?テオとあの夕食の後に会っていた?
お手伝いさんに話しかけると、テオが旅立ってからソニアは元気をなくしたとのこと・・・。
何やら複雑な感情を抱えているのだろうと推測できる。
テオとソニアの過去にどんな経緯があったのか、坊ちゃんにはまだよく分からない。

さて、続いて訪れたのはグレッグミンスターの宿屋。
おかみのマリーが営んでいる宿屋だ。
ここでは帝国の兵士たちがくつろいでいるので話しかけてみた。
どうやら、ここ赤月帝国ではかつて六人の将軍がいたらしいが、現在は五人になって帝国五将軍と呼ばれているらしい。
抜けた一人はどうしたんだろう・・・。
金ピカ屋敷のミルイヒ将軍


グレッグミンスターの北西のは金ピカに輝く異質な屋敷がある。
中に入ると、金で作られた衣装タンスが所狭しと置かれている!
ここは、将軍ミルイヒ・オッペンハイマーの屋敷だ。
ミルイヒは皇帝陛下に呼ばれているらしく、どんな衣装を着ていくか悩んだいた。
昨日のテオのように謁見だろうか・・・?
どうでもいいけど、オッペンハイマーって響き好きですw
城の中庭で遭遇した“フッチ”と竜“ブラック”

寄り道はほどほどにして、行きたくない上官に顔を出しに行かないとだ。
さすが帝国敷地内!広大な土地によく整備された庭と噴水が城までの道に並ぶ。
城の中庭にある家畜小屋の前で、黒い竜が見えたのでまたまた寄り道。


竜の隣には翼のような形をした冠を被った少年がいる。
竜といる少年『なんだよ、ジロジロ見るなよ。そんなにおれのブラックがめずらしいのか?田舎もん』
口の悪いガキだな〜。田舎もんと言われてカチンときたテッドくん。
そこに割り入って仲裁するグレミオ。
確かに、今はこの少年の相手をしている暇はないか。
記念すべき坊ちゃんの初任務。早くクレイズの部屋へ向かわないと、何を言われるかわかんないからね。
そろそろ本題へ…クレイズの部屋でお仕事発表

ということで、上官クレイズの部屋を訪れた坊ちゃんたち御一行。
虎皮のラグを土足でふみつけて上官に挨拶。
クレイズ『ふん。テオのこせがれか。遅かったな。いつまでもお坊ちゃん気分では困るぞ。』
・・・・やっぱり嫌なヤツ。
相変わらず棘のある視線を投げられながら、坊ちゃんは任務について説明を受けることになる。


ここグレッグミンスターの北東に魔術師の島があり、そこにはレックナートという占い師が住んでいるらしい。
そのレックナートから“星見の結果”をもらってくるのが任務だ。
任務の内容自体は嫌じゃないんだけど、クレイズがどうにも好きになれない坊ちゃんは流し聞き。
ちゃんと聞いていないことがバレたのか、魔術師の島がどこにあるか言ってみろってツッコまれたw


グレッグミンスターの北東だろ。ちゃんと聞いていましたよ〜。
でも正直に答えるのもつまらないから、ちょっくらクレイズをからかってやろう。
坊ちゃん『この地上のどこか』
小馬鹿にされて、さすがにご機嫌ナナメになった上官様。
クレイズ『貴様がそういう態度を取るならこっちにも考えがあるぞ。覚悟しとけよ。』
はいはい。
とりあえず星見の結果をもらいに魔術の島へ行ってきますよ。
フッチのブラックに乗り、魔術師の島へ

城を出るなりお使い的な任務にがっかりするパーン。
もっと血のたぎるような・・・って、どんだけ拳を振るいたいんだよぉ。
まあ、拙者もお使いクエストかよって思ったけど、クレイズに難関なお使いを頼まれなかっただけよしとする!


パーンのがっかりした様子を見て、今回の依頼をポジティブに考えていらっしゃるのがクレオさん。
クレオ『星見の結果は国を治めるのに、大事な意味を持つ。おまえが言うほど悪くない仕事さ。』
気分を取り直して、竜騎士団の方が待つ家畜小屋前に行きましょうかね。
・・・・って、ここはさっき来たけど、あの口の悪い少年が竜騎士なのか!?
竜といる少年『おれは竜騎士見習いのフッチ。こっちはおれの騎竜のブラック。』


さっきの田舎もん扱いのむかつきが残っている感じで、テッドが再びつっかかるw
なんだか言い合いになりそうな予感・・・。
テッド『なんだ、竜騎士って言うから期待してたのにガキじゃないか。』
フッチ『なんだって!!そういうおまえだってガキじゃないか。』
まあ、こうなるよね・・・。

テッド『なんだと!このおれがガキだって!!こう見えてもおれは300年・・・』
ん!?300年?フッチを言い負かすために唐突に出た年数なのかな。
その後の言葉は続けず、あえてテッドが言うのをやめた感じに見えたけど・・・。

二人のケンカにかまっている暇はないので、保護者役のグレミオがまたまた仲裁にw
魔術師の島はどんな場所だろう?レックナートはどんな占い師なのか?
フッチの竜ブラックに乗って、いざ魔術師の島へ!

魔術師の島に到着、謎の少年ルックが“おもてなし”の魔物召喚

フッチは帝国の要請なら仕方ないと、ブラックに坊ちゃんたちを乗せてくれることに。
グレッグミンスターから上空へ羽ばたき、雲より高い空を駆けていくブラック。
誤ってブラックの背中から落ちないように、しっかり捕まっていないと!

どれぐらいの距離を飛んできたのかわからないけど、無事に魔術師の島へ到着。
なんだか薄気味悪い場所ですね・・・。
森を進んでいけば、きっとレックナートがいる場所へ辿り着くはず。
早いとこ星見の結果をもらいに用事を済ませてしまおう。
フッチとブラックはここでお留守番。

森を歩いていると、額にサークレットをはめた緑を基調とした衣装の少年が立っていた。
彼がレックナートってことはなさそうだけど、まるで坊ちゃんたちの到着を待っていたかのようだ。
ルック『こんな島にお客とはめずらしいな。これはさっそくおもてなしをしないとね。』
おもてなし?なんだか言っている意味がよくわからないけど、いや〜な予感がする・・・。


ルック『わが真なる風の紋章よ・・・・』
そう唱えると、岩でできた魔物クレイドールを創り出したぞ!
なかなかの歓迎っぷりなので、応えてあげましょうねパーン!

坊ちゃんを援護するようにグレミオとパーンが前衛で攻撃!
後衛からクレオとテッドがクレイドールを削るように続けて攻撃だ!
クレイドールは岩を投げてくるけど、上手く交わしながらカウンター!!
坊ちゃんの武器 “狼牙棍” を振りかざし、クレイドールを撃破!


ルック『へええ、すごいね君たち。僕の術を破るなんて、さすがは帝国近衛隊というところかな。』
突然の乱暴なおもてなしにお怒りのパーン。
でも、ルックのおかげで血のたぎるような任務になったんじゃない?
パーン『ふざけんな!俺たちにウラミでもあるのかよ。』

どうやらルックはレックナートに仕える魔術師(?)みたい。
真なる風の紋章を宿しているところを見ると、フッチのような見習いってわけじゃなさそうだ。
ルック『本物かどうか、試してみたんです。どうやら、本物みたいですね。こちらへどうぞ、お客様がた。』
恐らくレックナートは坊ちゃんたちが来ることを知っていたのだろう。
それで、ルックに頼んで帝国の使者か確認をしたのだと思う。
簡単なお使い任務かと思いきや、魔物と戦うシーンがあるから安全って感じじゃないぞ。
レックナートが真なる紋章で襲いかかってくる!・・・なんてことはないだろうな?
こうして、坊ちゃんたちはレックナートが住まう塔へと案内されるのであった。
- 坊ちゃんは北方に向かった父・テオが不在の間、上官クレイズからの初任務を受けるため、仲間と共にグレッグミンスターの街を散策しながら城へ向かう。
- 帝都グレッグミンスターでは、将軍ソニアやミルイヒに関する人間模様、さらに竜騎士見習いフッチとのやり取りなどを通じ、坊ちゃんの周囲に多彩な人物が絡んで物語が動き始める。
- 魔術師の島を訪れた際には、少年ルックが岩の魔物を召喚して実力を試されてからレックナートのいる塔へ案内されることに。星見の結果を得るお使い任務が思いがけない波乱含みのスタートとなる。
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